本吉の山田大名行列

気仙沼の南部、本吉に伝わる山田大名行列は、1821年に流行り病があって、御岳(みたけ)神社に祈願したところおさまったので、そのお礼のために始まったと言われています。
「えいやー、おいせ」という掛け声に合わせ、色鮮やかな綿入れとまわしを身につけた男たちが、両手を大きく広げ、右へ左へ上体を回しながら、一糸乱れずに進み、御岳神社のお神輿を迎えに行きます。
写真は、お神輿を迎えたあと。行列の後ろにお神輿がついて、来た道を戻るところ。
先頭は子どもたち。裃姿の方々は行列のお目付役かな。一番後ろに浴衣に頬かぶり姿の何人かがいて、唄を披露します。秋祭りののどかな午後です。
三年に一度の開催で、ほんとは去年のはずだったのですが、震災のため今年になりました。山間の地域ですが、この道に沿って流れる川にまで、津波はさかのぼってきました。