緑の寒天の存在

今週のお題「デザート大好き!」

冠婚葬祭といっても、法事の方が多かったかな。大人が持ち帰ってくる折詰はご馳走で、その隅っこに必ずあったのが緑色の寒天。
甘味とはいえ、ほのかに過ぎ、加えて、隣接の煮物の汁や天ぷらの油などが染み付いて、なかなか純な味は保ちがたい環境にあった。
形状をとどめ難いのも、立場を不利にしていた。
子供界では人気薄だった気がするが、私は好きだった。
噛むというより口内圧縮によってジュクリと粉砕し、かすかな甘みを確かめながら、のどに送るのであった。
折詰を持ち帰る側になったけれども、見かけなくなったなあ。
その代わりが緑のメロンなら、やっぱりそれなりの存在だったんだと思う。