食えればいいのか、湯豆腐

今週のお題「寒い日に食べたい、あったかーいもの」

湯豆腐。
一丁を縦、横、中と切り分けて、ねぎといっしょに鍋の中。もちろん底には昆布が敷いてある。
鍋の真ん中には付けだれを入れた、ん、なんていう器だろう、醤油と出汁と、加えてカツオ節とねぎも入れた名前もわからぬ器を置いて、アツアツの豆腐を付け付け食べる。
卵の黄身を溶かし込む技もあった。
そんな風情も、今じゃ、四分の一丁ほどのパックのやつを、ちょうどの小鉢に入れて、3、4分のチンでアツアツになったところへ、醤油と化学調味料を振りかけ、ねぎなど、まっ、忙しいからと省いていただく。
場合によっては箸ではなくスプーンにもなろうという激変でありながら、湯豆腐の温かさ。遠い家族のありがたさ。