気仙沼の地面を高くする、からの、イルミネーション

今週のお題「年末年始の風景」(今週の一枚)

気仙沼の沿岸部は津波でやられて、建物がなくなってしまった。
同時に、大地震の影響で、地面の高さ、標高が、約70センチメートル低くなってしまった。
沿岸部に新しいまちを築くために、その約70センチメートルの地盤沈下分を戻し、次の津波被害に耐えられるようにと盛り土が進んでいる。
現場の作業は、悪天候や人手不足、資材の高騰などで厳しいが、工事を進める会社の取り計らいか、光を失ったまちに、いや、失われてしまったまちに、イルミネーションが灯されている。
気仙沼の市民有志が沿岸にイルミネーションを灯して3年。工事を進める会社もそれに呼応したのだろうか。
青い塔の向こうに見える光は間もなく完成する災害公営住宅のビルの明かり。
気仙沼の光が少しずつ増えてゆく。